土葬の会
お知らせ
自然葬、土葬の報告
この度3件目の埋葬が行われましたので、ご報告させていただきます。
20年11月に、神奈川県の方ですが病院よりお電話をいただき、入院中ですがいつ亡くなっても不思議はないとの状況から急遽土葬をするための諸手続きを行っておりました。間もなく知らせを受け26日に埋葬することになりました。棺の搬送は葬儀屋さんにお願いしたそうで、会では到着に合わせて穴を掘ってお待ちすることにしました。平日にもかかわらず渋滞により予定より少し遅れて到着しましたが、この日は晴天に恵まれ北に八ヶ岳、西に南アルプスを望み墓苑の近くからは南に富士山も見ることが出来ます、ここ北杜市明野町は日照時間日本一で広々として日当りが良いところです。さて葬儀屋さんが車から棺を降ろしストレッチヤーに積んで埋葬場所まで運びます、埋葬前の最後のお別れをしますがこの度はお経などを頼まずに、御身内によるお別れでした。
葬儀屋さんはお二人で来られましたが初めて見る土葬に興味津々で写真撮影もされておりました、埋葬には棺に縄を掛け4人で棺を吊り下げながら底に沈めます。それから会や身内による手作業で土砂を少しずつ棺に掛け、その後は重機のユンボによって土砂を静かに入れて行きます。最後にはこんもりとした土盛りが出来上がり、そこにお花を飾り安らかにお眠りくださいと手を合わせます。土葬を望まれていたお母様を埋葬された息子さんはじめ親族の方はとても安堵され喜んでいただき、土葬の会があってくれて良かったと大変感謝されました。またこの機会にご自分たちのお墓もお母様と並んで埋葬できるようにとお決めになられ、会としてもお役に立てた喜びでいっぱいでした。
このように土葬を望まれる方は切実ですが、一方火葬にされる方は火葬を望んでおられるのだろうかと不思議に思います。
いまや日本は火葬率世界一99.7%という不名誉な状況で欧米ではほとんど土葬にもかかわらず、効率主義の流れや無思慮が大切な風習を存亡の危機に落とし入れております。また埋葬にかかわる穴堀も重労働だったこと、高齢化に伴う人の手を頼めない状況も一因していたようです。しかし今は重機などによる機械力による埋葬が可能ですから心配はないのですがすでに火葬一辺倒の世の中となってしまっています。ですから土葬の風習を守る最後の砦として存続にいっそう邁進する覚悟をせずにはおられません。


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